映画好きにとって飛行機の国際線の機内映画サービスってこの上ない楽しみなんです。
なんせ画面は小さく音質も悪いものの、まわりのディスターブ(邪魔)なしに映画鑑賞を味わえ、さらに日本公開前の最新映画を見ることもできる、素晴らしいですね。(僕だけですかね!?)
タイへの海外出張のとき、行きの羽田からバンコク、帰りのバンコクから羽田のJALの飛行機内ではまさに映画三昧でした。
移動時間は片道約6時間なので、往復12時間で計6本鑑賞できました。
日本公開よりも先に鑑賞できて、運行運賃には含まれますが表面的には無料、僕の国際便での飛行機移動中の楽しみは映画鑑賞です。
海外出張の国際線の機内で観た「カメラ止めるな!」
口コミで大ヒット!ネタばれ厳禁の大傑作でした!
語ってはいけない本作をネタバレしてでも語りたい、そんな衝動にかられました。なので、語ります(笑)
まだ見てない人は最後の方の記事は読まないでくださいね。
それでは、 「カメラを止めるな!」はゾンビ映画? コメディ映画? 家族再生映画? 全てが見事に調和した映画でした! を始めます。
「カメラ止めるな!」 久しぶりに見た傑作
素人の持論ですが、映画は、基本、脚本(ストーリー)と思ってます。
脚本が上手く行けば、低予算でも映画は成功する。
アイデアの勝利!そんな映画でした。
なんせ低予算300万円で作った、にもかかわらず映画的には大ヒットして大傑作です。
封切り当時はたったの2館から始まり、全国へ拡大公開、そして僕は空の上、飛行機の中で観ました(笑)
興行収入 30億円 突破
観客動員数 200万人 突破
執筆時でのデータです。すごい!大成功ですね。
「カメラ止めるな!」 ヒロイン<秋山ゆずき>をはじめ、無名なのに超個性的な出演者たちの面々
冒頭から血まみれになって登場の、秋山ゆずきちゃん、とってもかわいかった。
最後には頭から全身血まみれです。
撮影ご苦労様でした。
「第31回東京国際映画祭」での六本木ヒルズでは純白のドレスが、映画の血まみれシーンの赤と対照的で、こちらも印象的でした。
すいません、出演者たち、誰も存じ上げていません、いわゆる無名の俳優さんたちばかりでしたが、みなさん実に個性的です。
■主役の監督 濱津隆之 家庭でも仕事でも悲哀あふれているのに、爆発する演技が最高。
■監督の奥さん 真魚 元女優。役に没入して女優を止めた経緯有り。そこもネタなんです。
■プロデユーサー 竹原芳子 すごく個性的なお顔。道ですれ違っても絶対二度見してしまうほどです。
■本物の監督 上田慎一朗 監督・脚本・編集。次が勝負ですね、再度大傑作を待ってます。
他にも個性有りすぎの役者さんたちが勢ぞろい。でもほとんど無名なんですよね。
濱津隆之さんの活躍が際立ってますね。ドラマ・CMと出まくってます。売れてよかったですね。
そして、竹原芳子さんこと、どんぐり! 一度見たら忘れられない役者向けのお顔です。こちらもCM出演ほか活躍の場が大幅に広がりましたね。
注意:「カメラ止めるな!」語れば、語るほどネタバレになってしまう
※ここからはネタバレギリギリセーフになりますので、まだ見てない人は読まないでください。
しかし予告編さえもネタバレという異常さ!
37分のワンカットシーンをカメラが撮る、その撮影シーンを別のカメラが撮っている、さらにその撮影シーンを別のカメラが撮っている、という多重構造になっています。
その1つ1つの重構造が、実にうまーく破綻なくできている。
実に見事です。
冒頭の37分ワンカットシーン、人里離れた山奥の廃墟でゾンビ映画を撮影していると、そこに本物のゾンビが出現、狂気の監督はそれでもカメラを止めずに撮影を強行。
映画出演者は次々に襲われゾンビの餌食にされてしまい、最後にヒロインが生き残って建物の屋上に立ち上がると、そこは魔法陣の中心だった、で終わり。
これで最低限のストーリーは出来上がるのですが、これからが映画の舞台裏に代わり、監督たちの私生活も含め、映画撮影舞台裏へと、真の物語は始まっていくのです。
ネタバレ、ギリギリOKかな? ここまでにしておきましょう。
「カメラを止めるな!」 ゾンビ映画は逆に人間くさいドラマな訳
冒頭、国際便での飛行機移動中の楽しみは映画鑑賞ですと書きました。
閉鎖空間で何もできない飛行機の中で映画観ると、ものすごく集中力が沸いて、地上にいるときよりも映画を楽しめます。
数ある映画のジャンルでゾンビものって、バリエーションが多くて、けっこう傑作が多いです。
映画ではありませんが大ヒットテレビドラマのウォーキングデッド、シーズン10までいってますが、こちらも大傑作ですね。
ゾンビもんって、人間対ゾンビの戦いなんですが、結局人間ドラマに落ち着くという、実に人間臭い物語なんだなあと最近思ってます。
ネット上、けっこう「カメラを止めるな!」にアンチがいるのには逆に驚き!
私には、実に面白かったし、単純に大いに楽しみました。
さて、この記事のタイトルに戻ります。
「カメラ止めるな!」はゾンビ映画? コメディ映画? 家族再生映画? 全てが見事に調和した映画でした!
私の記事タイトルがすでにネタバレしてました(笑)